会長挨拶

- 第50回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会
- 会長 二藤 隆春
国立国際医療センター 耳鼻咽喉科・頭頸部外科診療科長/音声・嚥下センター長
第50回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会を、2027年2月27日・28日の2日間、沖縄コンベンションセンター(宜野湾市)において開催いたします。本学会の会長を担当させていただくにあたり、誠に光栄に存じますとともに、その責務の重さをあらためて感じております。
日本嚥下医学会は、1981年に前身である嚥下研究会が発足して以来、嚥下に関わる基礎および臨床研究、ならびに医療実践の発展を通じて、わが国の嚥下医療の進歩に大きく寄与してまいりました。第50回という節目の学会を迎えることができますのは、これまで日本嚥下医学会を支えてこられた歴代会長ならびに関係各位の長年にわたるご尽力の賜物であり、深く敬意を表します。当院におきましては、2021年に田山二朗前科長が第44回学会の会長を担当しており、再び本学会の開催に関わらせていただけることを、大変意義深く受け止めております。
本学会のテーマは「嚥下医学のひろがり」といたしました。嚥下医学は、耳鼻咽喉科をはじめとする複数の診療科にまたがる学際的分野として発展してきただけでなく、言語聴覚士、歯科医師、看護師、管理栄養士など多職種連携のもとで実践される医療領域へと広がりを見せています。また、急性期から回復期、慢性期、さらには在宅・地域医療に至るまで、その対象と役割は年々拡大しています。本テーマには、こうした現状を踏まえつつ、嚥下医学が今後さらに多様な診療現場や地域社会に根付き、発展していくことへの期待を込めております。
本学会に先立ち、2月26日にはプレコングレスセミナーを開催する予定です。さらに、シンポジウムや教育講演などの特別企画につきましては、会期後にオンデマンド配信を行い、より多くの方々に学術的内容を共有できる機会を提供したいと考えております。また、本学会では、学術的討論の深化に加え、次世代を担う学生や初期研修医が嚥下医学に触れ、関心を深められるよう、教育的観点から参加しやすい環境づくりを進めてまいります。
本学会が、基礎研究から臨床研究、医療実装、地域連携に至るまで、嚥下医学の現在地と将来像を共有し、活発な学術的討論と交流を通じて、新たな知見と協働を生み出す場となることを心より期待しております。沖縄の地において、皆様と直接お目にかかり、実り多い学会となりますことを願っております。