第29回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会

大会長お薦め企画

本学術大会の企画は、実行委員が検討を重ねたものばかりで、すべてがお薦めです。その中からいくつかをピックアップしてご紹介します。是非学術大会に現地参加し、会場の熱気の中で演者の声をお聞きください。

特別講演

 本大会では摂食嚥下障害を多様な視点で捉える、というメッセージを参加者に皆様に伝えるべく、お二人の先生に特別講演をお願いしました。
 生命倫理学者で早稲田大学名誉教授である木村利人先生には初日に「バイオエシックスと嚥下障害:幸せなら手をたたこう!」のタイトルでお話ししていただきます。摂食嚥下リハビリテーションでは、誤嚥性肺炎のリスクのある利用者に対して経口摂取を許容するかなど、倫理的問題に直面する場面が多くありますので、是非生命倫理の考え方を学んでください。木村先生は演題名にもある「幸せなら手をたたこう」の作詞者でもあり、私自身も楽しみにしています。
 また獣医学者で東京大学総合研究博物館教授である遠藤秀紀先生には二日目に「咀嚼器と運動器に着目した人体の進化史的理解」のタイトルでお話しいただきます。遠藤先生は多くの動物の解剖について、著書やマスコミ等を通じて一般人にも分かりやすく解説されてきており、ヒトの嚥下につながる楽しいお話をお話しいただだけると思います。

特別講演

海外招待講演

 海外招待講演を6名の著名な先生方にお願いしました。4名が来日、2名がオンラインで登壇されます。中でもシャキア・エクササイズで有名なReza Shaker先生が来日され、初日に摂食嚥下リハビリテーションの実践に活かす研究について熱く語っていただける予定です。
 他の5名の先生方の講演は、日本人演者との2本立てにしました。つまり関連する内容を海外演者と日本人演者がそれぞれ30分ずつお話しされます。日本人演者も英語で講演しますが、スライドは日本語でも表示しますので、英語が苦手な参加者も是非この機会に海外招待講演を聞いてみて下さい。
 海外招待講演以外にも、学術大会の国際化を目指して海外からの参加者を多く迎えています。初日のシンポジウム「アジアにおける摂食嚥下リハビリテーションの多様性」ではアジア各国の取組みが紹介されます。一般演題を英語で発表するEnglish Sessionにも国内外から多くの演題応募がありました。短い時間でも顔を出して、国際色を身近に感じてみてはどうでしょうか?

海外招待講演

ステップアップセミナー

 皆さん日頃の業務で忙しくて、一歩高いところを目指したくてもきっかけを掴めずにいませんか?そのような会員の方々に向けたステップアップセミナーとして「やってみよう!臨床研究」と「海外へ一歩踏み出そう!」を企画しました。大会長自身、若い時にチャレンジした臨床研究や国際学会での発表が、今につながっています。このセミナーを通じて、自分を磨くチャンスを是非掴んでみましょう。

ステップアップセミナー

学びの嚥下カフェ

 企業展示のスペースでは、複数企業より嚥下や健康に関する情報を集め、企画ブースにて会員に「学びの嚥下カフェ」として公開します。18の企業が参加してくれる予定です。ドリンクコーナーの近くに開設しますので、是非立ち寄って下さい。

学びの嚥下カフェ