会長挨拶
Asia-ARVO 2015
会長 坪田 一男
この度、2015年2月16日~19日の4日間、Asia-ARVO 2015をパシフィコ横浜にて開催させていただくこととなりました。

ARVO(The Association for Research in Vision and Ophthalmology)は、視覚と眼科学に関する研究において権威ある学会であり、会員は80か国以上12,750名を超える最も大きな学会です。
その中でアジア・オセアニア地域を中心として活動しているAsia-ARVOは、2年に1度開催される国際会議で、参加国数は約28か国にわたり、国内外2,500名の参加者が見込まれます。
今回、このAsia-ARVOを日本で開催できることは大変名誉あることであり、誘致に際しお力添えをいただきました、厚生労働省、観光庁、神奈川県、横浜市、また、日本眼科学会の諸先生方には、Asia-ARVO 2015の組織委員会を代表し、改めて御礼申し上げます。

現代社会の進歩に伴い、人間の寿命は飛躍的に延びました。現在の平均寿命は80~85歳となり、その結果、感覚器の健康、中でも目の健康が注目されています。「何歳になってもクリアな視力」を課題として、さまざまな研究が進められていますが、日本は世界でもこの分野をリードしていると言えます。たとえば白内障の手術は素晴らしい実績があり、再生医療の分野では、iPS細胞を使った加齢黄斑変性(AMD)患者を対象とした臨床試験もすでにスタートしています。
また、コンピューター、スマートフォン、タブレットなどの画像表示端末(VDT)の急速な普及により、視覚の重要性がさらに増しています。眼科学と視覚科学に対する社会的なニーズ、期待は時代とともに変化してきており、私たちは眼科医・研究者として、こうした変化に迅速に対応していかなければなりません。
こうした課題を念頭に置きながら、私たちは「Evolutions in Ophthalmology: from the Study of Aging and Regenerative Medicine to Quality of Vision(眼科学の発展~加齢と再生医療の研究から視覚の質まで~)」をAsia-ARVO 2015のテーマに選びました。
Asia-ARVO 2015では、現代における目と体、目と環境、さらには目と社会の関係に焦点を当てます。本学会開催により、眼科学が医学分野において、健康科学と並ぶ最も重要な科学として再認識されることを願っています。

Asia-ARVO2015は、太平洋を見渡せる素晴らしい眺めのコンベンション施設、パシフィコ横浜で開催されます。Asia-ARVOの世界水準のプログラムと国際色豊かな歴史ある横浜の文化に触れていただくことで、楽しく価値ある時間をお過ごしいただけると思います。
伝統的な心のこもったおもてなしの精神でみなさんをお迎えいたします。横浜でお会いできるのを楽しみにしております。
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